とりとめもなく、だらだらぬるぬる書き留めるらしいです。

31.5”液晶モニタ「32GN600-B」

自宅のPC用液晶ディスプレイを、BENQ FP241VWからLG 32GN600-Bに買い替えたお話です。

ご注意:
購入した32GN600はゲーミングディスプレイですが、私はFPSを全くやらないので、そのレビューを期待して訪れた方には申し訳ありませんがゲームに関する記載は本記事には存在しません。ご了承ください。

自宅のインフラでテレワーク遂行しているのですが、最近モニタ(ディスプレイ)の狭さが気になってきました。
現在のモニタであるFP241VWは、WUXGA(1920×1200)の24インチVA液晶です。
スタンドや枠部分が非常に特殊なデザインをしており、それがメリットでもありデメリットでもある。


メリットとしては、アーム・スタンド部分含めて非常に薄型だということ。
なんと奥行き14cm以下で、壁にかなり寄せて設置できます。
それにスタンドが両脇にあることから、ディスプレイ直下は空間となっています。
ここにキーボードを押しこんでおけば、机の上がとても広く感じます。
一方で、横幅は70cmあります。
これって32インチのディスプレイと同じくらいですね。
見た目のデカさのわりに、液晶画面はそれほど大きくないことになります。

さて、新しいディスプレイに何を選択しようか、ということで調査。
目の前に置かれるディスプレイなので、あまりにデカすぎても全体を見られないし、何より幅が限られる。
FP241VWと同じ70cm幅前後で探すと、おおよそ31.5インチディスプレイを選定できます。

次に解像度ですが、今利用している自作PC(化石化しているCore i7 2600K)のグラフィックアダプタは、CPU内蔵であるIntel HD3000で、これが出力できる最大解像度はQHD(2560×1440)@60Hzとなるため、その解像度をもったディスプレイとします。

液晶パネル形式としては、FP241VWと同じVAがイイかなと思いました。
IPSはギラついているイメージがあり、TNは視野角が論外。
黒が深く沈むVAは、動画などの視聴やテキスト表示には適切かなぁ、というお話です。

そして、3月末に開催されていた超Paypay祭において、Paypayボーナスが大きくつく製品としていろいろ検索。
そうすると引っかかったのが、件名にも記載したLG製の「32GN600-B」でした。
31.5インチQHD解像度でVAパネル、まさに希望スペックにドンピシャです。
売価36,000円からPaypayボーナス12,000円くらい付与で、実質2万円半ば。
これはお得。


超Paypay祭のおかげか、発送までかなり時間がかかり2週間が過ぎたつい先日、ようやく届きました。
さっそくスタンドを組み立てて設置しました。


入力端子は、Display Portが1つ+HDMIが2つの合計3系統です。
自作PCをDisplay Portにつなぎ、HDMIは会社のタブレットPC(Dell Latitude 2in1)とPS4をそれぞれ接続。
相当に古い自作PCですが、Display PortケーブルをつなぐとばっちりQHD解像度を出すことができました。

解像度1920×1200と比べて、2560×1440は快適の一言。
横に2つウインドウを並べたとき、1920だとちょっと足りないな、というアプリをバンバン2つ並べられます。
動画編集も、たくさんのラインや素材ウインドウを大きく表示できるため、作業効率がアップ。
なによりテレワークで、オンライン会議画面、OneNote、Teams、Officeアプリ等多数のウインドウが立ち上がる状態で、これだけの画面サイズがあると、自由度が非常に高くて便利です。
それでいて幅は今までのFP241VWとほとんど変わらないため、今までのFP241VWとサクっと置き換えられます。


ネットの評判を見ると、色合いの追い込みが難しいという感想がありましたが、個人的にはそこまで色を重要視する使い方をしていないのと、なにより色弱のケがあるので、何が正確な色なのかわかっていないということで、まったく気になりませんw

ただ、そんな私でも気になる点が3つあります。

1つ目は、スタンドが邪魔。
前述のとおり、FP241VWは奥行きが14cm未満です。
対して、32GN600は何と24cm・・・10cmも足の先端が手前に出っ張るのです。
これが、キーボードを奥へやりたいときに、邪魔くさくてしょうがない。
デカいので、安定度を稼ぐためにはある程度大きいスタンドにならざるを得ないのはわかりますが・・・それにしてもって感じです。


2つ目は、背面の端子およびスタンドの出っ張りが大きいこと。
FP241VWは、下向きに各ケーブルを接続したため、背面に向けて出っ張る端子というのはありませんでした。
が、32GN600は思いっきり背面に対して垂直にケーブルをつなぎます。
ケーブルに負担をかけないようにすると、スタンドの背面の端くらいまでケーブルも出っ張るので、もしこのディスプレイを壁掛けにしようとしたら、L字端子みたいなものを買ってこないと、壁に寄せるのは難しい感じです。
テーブル置きだと、その分画面が手前に来るため、目からの距離が結構近くなってしまった。
たぶん画面のツラが、5~6cmは手間に来たでしょう。

ちなみに、液晶の背面パネルから壁までの距離を測ったら、13cmほどありました。
FP241VWは、3cmくらいまで寄せられた覚えがあります。(液晶自体の厚さは結構ありましたが)


最後に3つ目、こんなのは初めてです。
ディスプレイの枠ギリギリ、縁の黒い部分が、液晶パネルから透けて見えるのです。
発光パネルと液晶パネルの間と言えばいいのでしょうか・・・その間からディスプレイの枠が見えるという状態。
うまく説明できていませんが、画像を参考にしてください。


Excelウインドウの左端が黒ずんでいませんか?
この黒いのは、液晶パネルを通して見える左側の枠のようです。
こんなのは初めて見たわ。
離れて動画など見るときは目立たないのですが、PC作業をするときは目からおよそ40cm程度の距離になります。
この距離だと、黒枠はものすごく気になってしまいます。
設計ミスじゃないですかね、これってw

しばらくそのまま使っていましたが、どうにも気になってしまうので、対策をとることに。
ええ、簡単です。
横の解像度を少し下げて、黒枠が見えない幅にしてしまえばいいんですっ!w


普通、ディスプレイドライバにはカスタム解像度を追加する機能があるはずです。
そこで、通常2560×1440であるところ、2536×1440というサイズを追加するのです。

そうすると、黒枠の見えてしまう部分が表示外領域となるため、隅までキレイに視認できます。


2560-2536=24ピクセルの損ではありますが、実用上それが問題になるケースは今のところないですw
オフィスアプリ用途で32GN600を買って、この枠が気になっている人は、カスタム解像度を試してみてはいかがでしょうか?


総じて、実質2万円台でこんな高機能ディスプレイを購入できるとは、液晶ディスプレイも恐ろしい進化を遂げたものです。
たしかFP241VWは6万円近い価格だった覚えがあります。
それも、三菱の24インチVA液晶「MDT-241WG」が軽く10万円超えだったため、そちらをあきらめての購入でした。
当時のディスプレイは、DVIとHDMI以外にD端子やRGB端子、NTSC(ビデオ)端子といったアナログ入力も豊富にあり、そのためにAD変換などの機能が必要だったため高かったのでしょうが、今や入力から出力までデジタルですべて処理できる時代、おそらくそういったことも部品点数や製造工程の削減からくるコストダウンに役立っているのでしょうね。



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