とりとめもなく、だらだらぬるぬる書き留めるらしいです。

石膏ボードに50インチテレビ壁掛け

明日から急激に寒くなるそうですが、服装や空調、タイヤなどの準備は万端でしょうか?
私は昨日、レヴォーグのタイヤをVRX2に履き替えました。
名古屋でも初雪の可能性ということで、スキー場にたっぷり雪が降るといいなぁ。
・・・スキーって、食事や温泉を避ければ、ゴーグルにフェイスマスクに手袋するし、ゴンドラ内で密集でもしない限り通勤電車よりよほどリスク低いと思っているんですけど、どうなんでしょうね。

そんなこんなでステイホーム推奨が続く今日この頃、家を建てて14年、ついにテレビを壁掛けする覚悟を決めました。
当初からテレビを壁掛けにしたいという構想はあったのですが、その当時手元にあったテレビは28インチのブラウン管タイプだったため、将来薄型テレビを購入した際の準備だけはしておこうと思い、壁の補強だけハウスメーカーにお願いした・・・はずでした。

その後3年ほどして、ついに薄型テレビを購入したので、いよいよテレビ壁掛けプランを始動させることに。


当時購入した、パナソニック製46インチプラズマテレビ「TH-P46V2」

どのように壁掛けするか、あらためて自宅の図面を引っ張り出して確認すると・・・無い。
ええ、壁の補強を指示する記載が、図面にないんです。
通常は、壁掛け金具をネジ止めするためには、石膏ボードでは脆くて崩れてしまうので、その裏に木材のパネルを補強材として嵌め込んでおいて、そこにネジを打ち込むんですが、その補強材が壁に入っていなかったのです。

建築後3年くらい経っていたので、今更ハウスメーカーへ文句を言うこともできず。
(図面にあって工事されていないのならまだ調整の余地もありますが、図面にない以上はねぇ・・・)

結局壁掛けはあきらめ、それからおよそ10年の月日が経ち、2020年になりました。
その間、電気代と熱源を生んでいたプラズマテレビは寝室へ隠居し、リビングのテレビは省エネな液晶に変わりました。


パナソニック製50インチ液晶テレビ「TH-L50E60」

しかし、その時は突如訪れたのです。


待望の65インチ対応!?

石膏ボードへホッチキスを打ち込んで壁掛けテレビを実現するという画期的な方法を採用した「TVセッター壁美人」という製品。
37~65インチまでの大型テレビの壁掛けに対応したラインナップが、このTVセッター壁美人に追加されました。
以前から興味はあったのですが、50インチである我が家のテレビには対応しないのを残念に思っていました。
それが、ついに大型テレビへの対応がなされたということで、萎んでいた壁掛けへの情熱が復活することに。


期待した強度を持っていなかったどうしようとか、水平を出せるんだろうかとか、配線ぶら下がったらかっこ悪いなとか、色々と懸念が浮かんでは来ましたが、テレビも46インチプラズマから50インチ液晶に変えており、より軽く薄くという壁掛けに適切な条件になっていたので、懸念はすべて心の奥底へしまい込んで、チャレンジを決心したのです。

最初に結論から言うと、想像したとおりの出来栄えで壁掛けテレビを実現できました。


ついに壁掛けテレビを我がものに・・・!

位置・水平度・隠蔽配線、まさに完璧な出来栄え。
長年の夢を実現できたので、感無量です(大袈裟)。

ここに至るまでの手間と苦労を、以下に書き留めておきます。
まずは注文。
注文したのは、TVセッター壁美人の「TI300 Lサイズ」という商品。


意外と薄っぺらい梱包

配送は佐川急便なのですが、AM到着指定にもかかわらず14時になっても届かない。
どうしたもんかと営業所に電話で問い合わせると(22秒10円のナビダイヤル・・・)、「もう届けました」との回答。
誰も受け取ってない旨を伝えると、営業所→ドライバーに確認が入り誤配送が発覚。

オペレータ「ドライバーに確認したら『お子さんが受け取られた』と・・・」
KGOTO「ウチにそんな子供はいませんが」
オペレータ「え・・・」

みたいなやり取りの後、あわててドライバーが誤配送先から商品回収し、速攻で持ってきてくれました。
コロナ禍で通販注文が増え、さらに年末の忙しい時期なので、文句を言うことは控えました(笑)

届いたTVセッターを開梱した用紙がこちら。


開梱した様子

中には、ベースフレームにテレビへ取り付けるアーム(白い箱の中)、取り付けネジやワッシャー等(白い箱の中)、ホッチキス針とホッチキスのガイド、説明書等、サービスのHDMIケーブルが入っていました。
HDMIケーブルは、購入店で1点選べるサービス品で、片方がL字型になっている、壁掛けの薄さを生かすのに役立つ商品です。

次は、設置のために用意した道具です。


水平器、確か物置を作るときに必要で買った

  • ホッチキス:これが無いと始まらない。安物でも180度開くものなら使えますが、小さいとつらいかも。
  • 水平器:商品に小さなものが同梱されているので、ない人はそれで良いと思います。
  •  ウチにはたまたまこのデカい水平器があるので、こちらを使いました。
  • 長いプラスドライバー:テレビを壁掛けしたあとに裏側で締めるネジがありますが、手を突っ込んで回すのが難しいため、そこで役立ちます。
  • 大きめのカッターナイフ:石膏ボードに配線用の穴をあけるため。

  • 画像に入っていませんが、以下のようなものも使いました。

  • 養生テープ:位置決めなどに。壁紙を傷めずベタベタ貼り剥がしできる。
  • メジャー:サイズ計測、位置決めに。
  • 普通の長さのプラスドライバー:長いドライバーは取り回しがよくないので。
  • 定規と鉛筆:配線の穴をあける位置を壁に記入。
  • 下地探し:石膏ボードに針を刺して、ボードの裏に構造物がないか調べる。
     配線の穴をあけられるかどうかの調査に使用。
  • 掃除機:石膏ボードに穴をあけるとき、大量のボードの粉が発生します。

  • あまり一般的でないのは、長めのドライバーと下地探しですかね。
    DIYをよくやる人であれば、下地探しは持っていて損はないと思います。

    次は、道具以外で必要だったもの。


    フレーム取付用に買ってきたボルト類

    テレビの裏側に取り付けるアームの固定にボルトが必要なのですが、このボルトが付属品では合わなかった。
    付属しているボルトは、以下の8種類。

    M4-12、M5-12、M6-12、M8-16
    M4-30、M5-30、M6-35、M8-40

    M4とか6の数値は、ボルトの直径(ミリメートル)。
    ハイフンの後ろの数値は、ボルトの長さ(ミリメートル)。

    ウチのテレビ「TH-L50E60」に適合する直径と長さは、「M6-22」だそうです。
    付属のボルトだと、12ミリは短すぎ・35ミリは長すぎで、ホームセンターに買いに行きました。

    しかし、そのホームセンターで売っているボルトは長さが5ミリ刻みしかなく、20ミリか25ミリを選ばざるを得ませんでした。
    20ミリにしようかと思いましたが、長さが足りず強度が落ちるのは嫌だったので、25ミリを買って、さらに1.5ミリ厚のワッシャーを2枚かませることで、実質的に22ミリとすることにしました。

    画像は、上3段は、商品付属のボルト(M6-12&30)とワッシャー。
    下3段は、ホームセンターで買ってきたM6-25ボルトと厚さ1.5ミリワッシャーです。


    配線穴のために購入したプレート類

    ここでは、配線を通すために開けた石膏ボードの穴への処置用パーツを紹介します。

    左端は、パナソニックの丸穴プレート「WN6053W」。
    左から2番目は、ゴムブッシング。35.5mm直径のWN6053Wの穴にピッタリなもの。気密を気にしないなら、なくてもいいかも。
    3番目は、パナソニックのコンセント埋め込み取付枠「WN3700」。WN6053のベースとなるものです。
    右端は、パナソニックの石膏ボード用C型はさみ金具「WN3992」。WN3700とこれで石膏ボードを挟んで固定します。

    これらを組み合わせて、穴をきれいに処理します。

    その他必要なものとして、HDMIや光デジタルケーブル等のL字コネクタを挙げます。
    テレビ側のコネクタの位置や形状によって、壁掛けした際にケーブルが壁と干渉する場合があります。
    TH-L50E60も、コネクタがテレビの背面に対し90度で配置されているため、コネクタ部分の大きいHDMIや太いアンテナケーブルなどは壁にぶつかってしまいますので、このL字コネクタを購入しmさいた。




    道具などを揃えたので、作業開始。
    まずはアームを取り付けます。
    だいたい、アームの中心がテレビの中心に来るように穴を選ぶとよいようです。



    ベースフレームを仮止めします。
    どうやってフレームをつけるのかの確認と、フレームに対するテレビの位置を調べるためです。



    テレビのサイズ、フレームのサイズ、仮止めしたフレームの位置から、壁のどのあたりにつけるのかを決定します。
    メジャーで測りながら、養生テープで位置を決めました。
    水平を出すためには、横一本養生テープをしっかり貼って、水平器で調べるのがよいです。

    テレビ側の配線穴は、フレームと重なる部分には空けられないので、テレビの端子からなるべく近くで、かつフレームと干渉せず、テレビの裏側に隠れる位置を決める必要があります。

    なお、テレビの適切な高さを調べるためには、実際にテレビをその高さに持っていって、いつものポジションで見る/見てもらうのがベストです。
    平均とか他人の意見でなく、その家ごとの事情や好みがあるので、目で見て確認するのをお勧めします。

    ただし、それをやるためにはテレビを持つ人2名と、テレビを見る人1名の計3名が必要です。
    できれば、家族か友達の手を借りましょう。


    取り付けたベースフレーム


    720か所打ち込み完了!

    養生テープに沿って、フレームを取り付けました。
    ホッチキスで針を打ち込むのは、結構コツがいります。
    最初はなかなか針が刺さらず、結構な数の針を無駄にしました。

    しかし、慣れてくるとサクっと入るようになってきて、打ち込むのが楽しくなります。
    針もおそらく150本くらい無駄にしましたが、足りなくなるということはなかったです。

    最初は、誰かにフレームを支えてもらい、上部の左右フィルム1枚分くらいを止めてしまうのがよいです。
    それだけ止めれば、あとは支えなくてもフレームは落ちなくなります。
    これは一人で作業するのは、そうとう大変だと思います。

    なお、このLサイズに対するホッチキスの差し込み数は720本。
    針がうまく刺さらない間は、これが720か所もあるのかとウンザリしますが、サクサク打ち込めるようになると、残り箇所が少なくなった時に少し寂しい思いがよぎるようになります(ならない)。


    カッターで壁に穴開け

    フレームを取り付けたら、次は配線用の穴開けです。
    鉛筆で引いた線に沿って、カッターで切っていきます。
    最初はドリルを使ってみたのですが、カスが出るわりに手間かかるし仕上がり汚いしで、結局カッターのみで仕上げることに。

    石膏ボードだけなら、画像のように結構きれいに穴開けられますよ。
    ただし、文房具用の細いカッターは、刃を折ったりして危険なのでやめましょう。



    取付枠を取り付ける

    開けた穴に、はさみ金具WN3992と取付枠WN3700を嵌めました。
    取り付け方は、どちらか片方のネジをある程度止めておいて、壁の裏側に落ちないようにしたうえで穴に嵌めこみ、反対側も止めて、最後に位置決めのうえ締め付ける感じです。


    プレートの土台を取り付ける

    こちらは、ラック側にあたる下のほうの配線穴。
    同じように取付枠を嵌めたあと、丸穴プレートWN6053Wのベース部分をネジ止めします。
    スピーカー用のプレートと情報コンセント(電源・テレビ・LAN・電話がセットになっている)の間に穴を開けたため、一連の高さをそろえるのがちょっと難易度高めでしたが、きれいに揃えることができました。
    とはいえ、どうせラックの裏側で見えない場所ですけどね。

    さて、続いては配線通しです。
    ゴムブッシュに十字の切込みを入れたうえで、丸穴プレートに嵌めます。
    その前に必要な配線をテレビ裏からラック裏の穴に通す必要があります。
    壁の中は、既存のスピーカーやアンテナを通したCD管が走っていて、新たに配線を通すのが大変でした。
    なんせ、

    ・アンテナケーブル 2本
    ・HDMIケーブル 2本
    ・電源ケーブル 1本
    ・光デジタルケーブル 1本

    の合計6本を通さねばならんので。
    電源とアンテナくらいは、ケーブルを直接通すのではなく、コネクタをちゃんと整備しようと思たのですが、めんどくさくなったw


    上段のテレビ側配線パネル


    下段のラック側配線パネル

    ということで、無事に配線はテレビ裏からラック裏まで通すことができました。
    配線処理が終わったら、いよいよテレビをTVセッターに掛けます。
    この作業は、絶対に2人でやったほうがいいです。
    無理にひとりでやろうとして変なところを持つと、液晶パネルに負荷がかかったり、落としたりする可能性があります。

    金具の上側のツメ部分を、壁に取り付けたTVセッターの受けに嵌め込めば、ひとまず安定します。


    壁とテレビを横からみた図

    テレビの表面から壁までは、だいたい9cmくらいです。
    これ以上近いと、種々の配線をテレビのコネクタへつなぐスペースすらなくなるため、テレビへつなぐものが増えたり減ったりするたびに、テレビを外さないといけなくなるので、ちょうどよい隙間だと思いました。
    しかし、このテレビはコネクタが裏側から90度で立ち上がるため、HDMIと光デジタル端子には適当にL字変換コネクタをかませるようにしています。


    テレビの裏側にある配線穴

    テレビから出た配線が、キチンと配線が吸い込まれているのがわかりますね(わかりません)。
    ちなみにアンテナ線はテレビ<>ラック内のBlu-rayレコーダーをつないでいるのですが、既存のものを再利用した結果長さが結構ギリギリで、ラックとレコーダーをかなり壁に寄せてからでないとコネクタをつなぐことができないようになってしまいました。


    改めて、出来上がりの絵

    作業には軽く半日はかかりましたが、かけた時間だけの仕上がりになりました。
    何より、石膏ボードでこれほどの安定度を出せるホッチキス方式の壁掛けシステムは画期的です。

    壁の裏地がなく、テレビの壁掛けをあきらめている方、一度この壁美人 TVセッターを検討してみては?


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