3月4日の記事に書きましたが、パイオニアがやはりPDP生産から撤退するようです。
プラズマテレビの黎明期、ピュアビジョンのブランドで売り出されたパイオニアのプラズマディスプレイはマニア垂涎の的でした。
しかし、2008年3月、パイオニアは自社生産を終了すると宣言しました。
海外サイト「CDFreaks」にて調査したDVDドライブ市場調査結果が同サイトに掲載されています。
調査はVSO-Softwareと共同で行わており、信頼できる数字だと同サイトは書いています。
市場に出回るDVDドライブのうち、実に1/4がLG社製のものであるということです。
日本経済新聞にて、「パイオニアがプラズマディスプレイパネル(PDP)生産から撤退」というニュースが流れました。
国内でPDPを生産しているのは、パイオニアのほかには日立と松下の2社だけ。
3強の一角が崩れるのかと騒がれましたが、当のパイオニアはこのニュースを否定したようです。
PhileWebにて、「北京五輪に向けて自宅試聴システムを換えるとしたら?」 というアンケートに対する結果が掲載されています。
どれだけキレイなテレビと録画システムを揃えようとも、空気と水の腐っている国では、ロクな映像が映らないのではないでしょうか。
ま、それは置いといてw、プラズマテレビへの買い替え希望者が液晶テレビへの買い替え希望者を上回っているというのはちょっとびっくり。
CDRinfoにて、今年のBlu-rayドライブ・DVDドライブのトレンドを予測しています。
DVDドライブはすでに20倍速に到達、しかしさらなる高速化はすでに実用段階に入っています。
また、HD DVDを蹴落としたBlu-rayドライブは、普及率向上のために、低価格化が急務です。
アメリカの大手小売業「Best Buy」が、次世代DVD規格として「Blu-rayを推奨する」と発表し、3月から展開する方針だそうです。
引用:
■Best BuyもBlu-ray支持に(ITmedia)
米家電量販大手のBest Buyは2月11日、Blu-rayを「推奨フォーマット」として販売すると発表した。「次世代DVDに関する消費者の混乱に対処するため」で、3月初め以降、同社の店頭およびオンラインストアでは、Blu-ray対応製品を重点的に扱う予定。
HD DVDも維持していくとのことですが、プライオリティとしてBlu-rayに重点が置かれるのは明白。
これでHD DVDの苦境はさらに深まることになりそうです。
ワーナーに裏切られ青息吐息にも見えるHD DVD陣営。
マイクロソフトまでが、「将来的にはXboxでBlu-ray対応するかも」とか言い出す始末。
プレイヤーの値下げは遅きに失した感も否めませんが・・・
引用:
■東芝、HD DVDプレーヤー値下げでメインストリーム狙う(ITmedia)
米大手映画会社がソニーのBlu-rayフォーマットを支持する中で、東芝は1月14日、HD DVDプレーヤーの価格を40〜50%引き下げることを明らかにした。
Toshiba America Consumer Productsは、第4四半期に同社の次世代DVDプレーヤー売り上げが好調だったとし、それを受けて、メインストリームの消費者による購入を増やすべく1月13日からHD DVDプレーヤーを値下げすると語った。
(略)東芝のプレーヤーは安いモデルで149ドルから、トップエンド機が399ドルとなる。
149ドルとはこれまた安い。
既存DVDプレイヤーとほとんど変わらないじゃないですか。
しかし、再生するコンテンツが無いのでは、いくらプレイヤーが安くても仕方ありません。
一時期、松下の仲裁でBlu-rayとHD DVDの統一に歩み寄りましたが、その松下提案を蹴ってHD DVDに賭けた東芝としては今さらBlu-rayには戻れないだろうし、恩を仇で返された的な松下にしてみれば、東芝にBlu-rayライセンシー提供しないかもしれません。
東芝製のレコーダ(RDシリーズ)の評判は非常に良いため、Blu-ray RD-Styleが発売されれば、きっと売れると思うんですけどね。
さて、今後どうするのか、パラマウントの動向と合わせて目が離せません。
Blu-rayとHD-DVD両メディアでコンテンツ提供してきたワーナーですが、08年に入りついにBlu-rayへの一本化を表明しました。
東芝とマイクロソフト涙目w
引用:
■米WarnerがBlu-rayに一本化。6月以降BDのみ発売
−「消費者は明確にBDを選択した」(AV Watch)
次世代光ディスクにおいて、Blu-ray DiscとHD DVDの2フォーマットを発売してきたWarner Bros. Entertainmentは4日(現地時間)、6月以降Blu-rayに一本化することを発表した。同社のビデオソフト部門Warner Home Videoは、5月までBDとHD DVDの両フォーマットでタイトルを発売、6月以降BDのみでタイトルを投入する。
【ほか関連記事】
■東芝、ワーナーBD一本化に「残念」と声明(AV Watch)
■<CES2008:ソニー プレスイベント>ストリンガーCEO「気分はBlue、だけど良い気分」(Phile Web)
■<CES2008:東芝>「HD DVDはベストな規格」 − 狭ベゼルのREGZA新モデルも発表(Phile Web)
■次世代DVD、ブルーレイ優位決定的 米ワーナーが単独採用へ(中日新聞)
デジタルニュースだけでなく、一般紙も取り上げるほどの今回のワーナーの決定。
これでHD-DVDでコンテンツを提供するのは、パラマウントとユニバーサルだけになりました。
ゲーム機としては販売台数が伸び悩んでいるPS3ですが、Blu-rayプレイヤーとしては十分な台数を売っています。
次世代フォーマットを日和見しているホームシアター派の次なるターゲットは、Blu-rayで決まり、ということでしょうか。