HD DVDの拡販にまい進する東芝。
で、肝心のプレイヤーのほうは順当に発売できそうでしょうか。
引用:
■東芝、北米でHD DVDのプロモーション活動を開始
−小売業者に利点などを説明。大規模な宣伝展開も(AV Watch)
米Toshiba America Consumer Productsは現地時間の16日、米国の40を越える都市において、小売業者や消費者を対象としたHD DVDプレーヤーのプロモーション活動や、大規模な広告展開を開始すると発表した。
AACSは、次世代光ディスク(HD DVD・Blu-ray)に適用される著作権保護技術のこと。
引用:
■AACSの仕様で暫定合意。次世代光ディスクの準備整う(AV Watch)
Advanced Access Content System License Administrator(AACS LA)は、著作権保護技術「AACS」の仕様に関して、団体内での暫定合意に至ったことを明らかにした。これにより、ライセンス供与が近日中に開始される見込み。
ポニーキャニオンもHD DVDに参入表明です。
Blu-rayは発売しない模様。
引用:
■ポニーキャニオン、初のHD DVDソフトを3月28日に発売(AV Watch)
株式会社ポニーキャニオンは、DVDとHD DVDの両方の層を持った映像ソフト3タイトルを3月28日に発売すると発表した。タイトルは「夜桜 HD-DVDツインフォーマット版」(PCHF-50001)、「virtual trip さくら nostalgia HD-DVDツインフォーマット版」(PCHA-10002)、「virtual trip THE MOVIE 地球の大自然 FASCINATING NATURE HD-DVD対フォーマット版」(PCHA-10001)。
3タイトルとも知りません、ゴメンナサイ。
AV Watchの記事を読む限りでは、どうやら環境ビデオのようなものみたいです。
病院とかで淡々と流す映像には最適かも。
近所の眼科がこの手の映像を延々とテレビで流しております。
年末年始に掛けてたくさんのニュースが出ていたので、まとめて紹介。
引用:
◆2006 International CES【Blu-ray編】
各社が年内発売を目指し、BD関連製品を出展
−PLAYSTATION 3は次世代HDMIに対応
Blu-rayを推進するBlu-ray Disc Assosiation(BDA)は5日(現地時間)、2006 International CESにおいてプレスカンファレンスを開催。映画やゲーム業界、PCメーカーの代表などが一堂に会し、Blu-ray Discの優位性をアピールするとともに、市場投入への準備の進行が報告された。
MSのXbox360がHD DVDを採用するのに対抗し、PS3ではBD-ROMを採用するようです。
しかし実際1080pを余すところ無く再現可能なディスプレイってどうなんでしょう。
28や32インチ程度の画面では、720pでも十分綺麗だと思ったりします。
ちなみに民生BD-ROMプレイヤーは1000ドルを切れないらしい。
当初は高嶺の花っぽいですね。
パイオニアのBD-ROMプレイヤー「BDP-HD1」は1,800ドルとかなり高価。
PC用BD-ROMドライブは999ドルと、かつてDVD-Rドライブが発売された当初の価格と似ています。
引用:
◆International CES 2006【HD DVD編】
低価格プレーヤーやXbox 360で攻勢をかけるHD DVD
−北米でのソフト発売は3月28日。MS/Intelが積極支持
次世代光ディスク規格として「HD DVD」を推進するHD DVDプロモーショングループは4日(現地時間)、2006 International CESにおいてプレスカンファレンスを開催。各スタジオがパッケージソフトの市場投入タイトルとそのスケジュールを発表したほか、MicrosoftやIntelが、HD DVDへの強力な支持を表明した。
対して、PC業界の強力な後ろ盾を得て勢いづくHD DVD。
しかしMicrosoftのXbox360は散々なスタート状況、HD DVDプレイヤー投入で果たして盛り返しが可能か?
1000ドル超えを明言しているBD-ROMプレイヤーに対し、HD DVDプレイヤーは東芝がいきなり499ドルというプライスを付けた「HD-A1」を発表。
ちょっと高級なDVDプレイヤーよりも廉価なこのお値段はやはり戦略モデルだからでしょうか。
上位機種の「HD-XA1」も799ドルということで、国内価格は99,800円と予想w
HD DVD向け新コーデック「DTS-HD」とか「DolbyDigital Plus」も気になりますね。
デコード可能ということで、マルチチャンネル入力のあるAVアンプであれば、そのまま再生可能な模様。
新居はHD DVDシアターで組むか(嘘)
引用:
◆Paramount、Blu-ray/HD DVDタイトル発表
−HD DVDで「Mission Impossible」トリロジー
Paramount Home Entertainmentは4日(現地時間)、2006年発売予定のHD DVD/Blu-rayタイトルのラインナップを発表した。
BD・HD DVD両方への対応を発表しているパラマウント。
当然コンテンツも両メディアでリリースしてきます。
ミッションインポッシブル3が今年5月公開され、HD DVDでMI3部作セットがリリースされるとか。
BDでは出ないのでしょうか。
引用:
◆Universal、HD DVDタイトル第一弾10作品を3月から発売
−リディック、アポロ13、ヴァン・ヘルシングなど
米Universal Picturesは4日(現地時間)、HD DVDフォーマットが始動する3月に10タイトルをリリースし、その後も新作や旧作をリリースすると発表した。
ユニバーサルはHD DVD推進派。
ボーン・スプレマシーやヴァン・ヘルシングが第一弾として発売されます。
アポロ13は個人的に好きなタイトルですので、HD DVDで鑑賞してみたいところ。
引用:
◆SPE、Blu-rayタイトル第一弾の20作品を発表
−フィフス・エレメント/ロボコップなど。2層は今夏
米Sony Pictures Home Entertainment(SPHE)は4日(現地時間)、SPHEとMGM Home Entertainmentから、プレーヤーの発売と同時期にリリース予定のBlu-rayの20タイトルを発表した。
ソニーはBD推進派のため、Blu-rayタイトルのみリリース。
ロボコップやカンフーハッスル、デスペラードなど有名どころが発売される模様。
引用:
◆FOX、Blu-rayプレーヤーと同時期に20タイトル発売
−リーグ・オブ・レジェンド、アイス・エイジなど
Twentieth Century Fox(FOX)は4日(現地時間)、Blu-rayタイトルの第一弾を、対応機器の発売と同時期に20タイトルリリースすると発表した。
20世紀FOXも次世代メディアコンテンツ発売を発表。
こちらもBlu-rayタイトルのみです。
「次世代フォーマットの高画質・高音質を実証できる、アクション大作を中心にセレクトした」という第一弾のタイトル。
映画そのものに興味を持つムービーマニアよりも、AV機器の充実に重点を置く「ホームシアターマニア」受けしそうな感じですね。
とうとうPCも次世代光メディアの世界へと踏み出します。
HD DVDが先行すると思われていましたが、先鞭をつけたのはBlu-rayでした。
引用:
■パイオニア、PC用Blu-rayドライブを1月末より出荷(AV Watch)
パイオニア株式会社は、PC用のATAPI内蔵型Blu-rayドライブ「BDR-101A」のOEM向け出荷を2006年1月末より開始する。OEM向けのため、価格は公開していない。
追記型のBD-R、書換型のBD-REの記録再生と、再生用のBD-ROMに準拠したPC用ドライブで、BD-R/RE/ROMのほか、DVD±R DLやDVD±R/RWの記録再生に対応する。CDについては記録/再生ともに非対応。
データ記録速度
- BD-R 2倍速
- BD-RE 2倍速
- DVD-R 8倍速
- DVD-R DL 2倍速
- DVD-RW 4倍速
- DVD+R 8倍速
- DVDLR DL 2.4倍速
- DVD+RW 4倍速
CDには対応しないものの、既存のDVDメディアの読み書きは出来るようです。
■BDR-101A関連サイト1(中国語)
■BDR-101A関連サイト2(?語)
現行DVDにはリージョンコードによる再生地域制限があることは、このサイトを見ている方ならほとんどご存知かと思います。
さて、次世代DVDといわれるHD DVDやBlu-rayでは、リージョンコードはどうなるのでしょうか。
引用:
日本ではHDアナログ出力制限が無効に――AACSのコンテンツ運用規定が決定(ITmedia)
次世代DVDが採用する著作権保護の枠組み「AACS」のコンテンツ運用規定が決まった。注目の「HD映像のアナログ出力制限」は、実質的にアナログ出力制限は行われない方向に。一方、BDにおけるリージョンコードの廃止は見送られた。なお、HD DVDでのリージョンコード採用・不採用はまだ決まっていない。
ということで、AACSによればBlu-rayに関しては引き続き地域制限は行われる模様。
ただし地域分割については見直され、日本は米国と同じリージョン1に設定されるようです。
引用:
リージョン1は南北アメリカ大陸および中国を除く東アジア(インド以東、日本、朝鮮半島、タイ、マレーシアなどはすべてリージョン1)、リージョン2は欧州およびアフリカ大陸、リージョン3は中国、ロシアおよびそれ以外の地域と分類される。
HD DVDはリージョンコード廃止の方向だったようですが、ここへ来て一部の映画スタジオが反対するという暗雲が立ち込めています。
ところで、PCでの次世代DVD再生はどうなるんでしょうか。
デジタル放送の録画同様、なかなか難しい問題がありそうな気がしますが・・・
著作権保護のしくみ「AACS」が策定できておらず、年内のプレイヤー発売にこぎつけられなかったHD DVD。
そんな中、アメリカのヒューレットパッカード社が、HD DVDプロモーショングループへの加入を発表したそうです。
引用:
◆HPがHD DVDプロモーショングループに加入
−Windows VistaでのiHDサポートを重視。BDAも活動継続(AV Watch)
米Hewlett-Packard(HP)は16日(現地時間)、HD DVDを推進するHD DVDプロモーショングループに加入したことを発表した。
HPといえば、Blu-ray推進だったのですが、マイクロソフトがHD DVD支持を表明するにあたり、当初デルと組んでMS・Intelを批判した(CNET)くせに、旗色悪しと見るや両規格への対応を発表した(ITmedia)尻軽な企業でもあります。
そういえば、先日カノープスを買収したトムソン社も、Blu-ray支持派でしたが途中で両規格支持に回るという八方美人ぶりを発揮中。
結局、コンテンツを作る側・コンテンツを受け取り再生する側・そして消費者にとっては、規格分裂はあまりメリットが無く、メディア開発側がイニシアティブを取りたいがためだけの紛争です。
振り回され続ける次世代光メディア、最後に笑うのはいったい誰でしょうか?
かつてPCがまだMPEG2デコードに十分な能力を持っていなかった時代、ハードウェアMPEG2デコーダーボード「REALMagic Hollywood Plus」を発売したのがSigma Designsでした。
あれから6年ほど経ち、SigmaDesignsのチップはとうとうパイオニアが採用するまでになりました。
引用:
■パイオニアBDプレーヤーにSigma Designsのプロセッサが採用
−2006年前半に搭載BDプレーヤーを発売(AV Watch)
米Sigma Designsは12日(現地時間)、同社のメディアプロセッサ「SMP8630シリーズ」を利用したBlu-rayプレーヤーをパイオニアと共同開発したと発表した。パイオニアでは、2006年度上期にフル機能を備えたBDプレーヤーを発売予定としており、その製品にSigma DesignsのSMP8634を搭載する。
Ascii24のCEATEC JAPAN 2005のレポートに、「SMP8634」に関する記述があります。
引用:
■CEATEC JAPAN 2005レポート Vol.9(ascii24)
SMP8634はH.264やVC-1、MPEGのデコード機能と7.1chオーディオデコードなどを核に、PCIインターフェースやメモリーコントローラーを内蔵したシステムオンチップで、チップと搭載ボードのリファレンスデザインをOEM先に供給するとしている。
AACSとの絡みがどうなるかわかりませんが、SMP8634を搭載したPC用ボードも展示されていたということで、PCでのHD映像再生も道が絶たれたわけではなさそうです。
■SigmaDesigns Press Release(英文)