現行DVDは、+R、-R、RAMとあるものの、それぞれがそれなりに互換性を持っていて(RAMはやや特殊ですが)、すべてのメディア読み書き可能なドライブも存在します。
Blu-ray、HD DVDについてはそもそも物理的構造が異なっているので、現行DVDとはちょっと事情が異なっています。
引用:
■ソニー、東芝などと次世代DVD新規格を共同開発へ(日経BP)
現行では、「HD」はディスクの表面から0.6ミリ、「ブルーレイ」はディスクの表面から0.1ミリにそれぞれデータを記録する位置があるなど物理的なフォーマットに違いがある。関係筋によると、今のままでは構造上、統一は難しいため、より良いものを目指して共同で新規格を検討していくという。
ということで、文面を素直に読み取れば、お互いのいいところを持ち寄った共同規格を開発していく、ということになるわけですが、おそらく技術的な課題以上に解決が大変そうなのが、各社の利権がらみによる思惑。
他社との横並びを嫌った東芝とNECがスピンアウトしてブチ上げた規格がHD DVDなわけですし。
ユーザである消費者側としては、規格がいくつも存在するのは混乱の元ですし、両方を揃えようとすると出費もかさみます。
消費者の利便性を考え、ぜひ規格統一に前向きな姿勢で取り組んでほしいと思います。
■次世代光ディスク,大統一なるのか(日経TechOn!)
■ソニーや東芝、「次世代DVD規格統一」に向けて交渉か(AV Watch)
■ほんとなの?――次世代光ディスク統一規格報道の「真相」(ITmedia)
■BDとHD DVDの統一についてソニーが公式にコメント(Phile Web)
東芝とNECが推進する次世代光メディア「HD DVD」。
雰囲気としては、家電系に東芝・PC系にNECという感じがしないでもないです。
そんなNECが、PC用のHD DVDドライブ試作機を05年のInternational CESで展示します。
1つのレンズでHD DVD/DVD/CDのいずれも読み取り可能なピックアップを搭載する予定だそうですが、試作機はHD DVDのみ対応とか。
発表されたものは外付けケースに入っていますが、中のドライブは5インチサイズ。
最近の記録型DVDドライブは、発生熱量も結構すごいもんがありますが、HD DVDドライブはどうなんでしょう。
爆音ファンですげーうるさい、とかいう状況は避けてほしいですな。
特長は以下のとおり。
- 3波長互換ピックアップの実現
- 3世代互換可能なシステムLSIの実現
- デスクトップ型パソコンに搭載可能なハーフハイトサイズの実現
- 互換ドライブでの安定動作の実現
詳細はNECのニュースリリースにて。
最近あまりBlu-rayとHD DVDのネタを聞かないなあ、と思ったら、カウンターパンチのように具体的な計画。
パラマウント、ワーナー、ニューシネマライン、ユニバーサルの4社がHD DVDを支持し、うちユニバーサルは05年から、パラマウントは06年からHD DVDタイトルを発売する、と具体的な発表がされたそうです。
ワーナーは、発売計画こそ無かったものの、HD DVDを全面的に支持する表明を出しています。
さて、どう出るBlu-ray陣営?
ParamountやWarnerなどHD DVD賛同各社がコメントを発表
−製造コストなどが決め手。2005年より順次HD DVDタイトル発売(AV Watch)
HD DVD陣営、ハリウッド4社から支持を獲得
−東芝は2006年に10万以下のHD DVD/HDDレコーダを発売(AV Watch)
WikiPedia「HD DVD」(ウィキペディア)
東芝による次世代光メディア「HD DVD」のロゴが策定されました。
なんつーか、取ってつけたような「HD」の文字に視点が集中します。
我が家にあるセカンドDVDプレイヤーWin3023DHには「PDVD」というわけのわからないロゴが付いていますが、これに通じるものがあります。
ともあれ、DVDForumにてロゴも承認され、さらに普及に向けて加速するであろうHD DVD。
Blu-rayとの競争が楽しみですが、規格乱立も困るという複雑な消費者心を理解していただきたく(笑)。
DVDフォーラム、「HD DVD」のロゴを策定。書換型も承認
−HD DVD videoのオーディオコーデックはDD+/DTS+/MLP 2chに(AV Watch)
初代プレイステーションはCD-ROM、2代目プレイステーション2はDVD-ROM。
そして、3代目となる仮称「プレイステーション3」は、Blu-rayのROMメディア「BD-ROM」を採用するとソニーが発表しました。
PS2でPS1ソフトが動くように、PS3でもCD-ROMのPS1ソフトが動作するよう開発していくとのこと。
> (下位互換性の維持は)プレイステーションの美学だ
いや〜、カッコイイ発言ですねぇ。
ウチの会社で使っているCADなんて、下位バージョンで作った図面を上位バージョンで読むとまるでダメダメです。
1ライセンス500万円近いソフトなんだから、もっとちゃんと互換性を検証してリリースしてほしいもんですね。
で、BD-ROM採用で映像コーデックにVC-1と来たら、おそらくハイビジョンゲームが楽しめるでしょう。
恐るべしPS3。
ソニーニュースリリース
熾烈な争いを続けるHD DVDとBlu-ray。
そのBlu-rayを推進するBDA(Blu-ray Disc Association)が、再生専用の仕様にMPEG-4とVC1フォーマットを追加したそうです。
MPEG-4はご存知マイクロソフトが開発した動画圧縮技術。
DivX V3がMPEG-4をパクって作られたのは有名ですね。
VC1もマイクロソフト製ですが、こちらはWindows Media 9がベースとなっているそうです。
で、これらの次世代DVDは、いったいいつになったら我々一般人の手元に降りてくるんでしょうかね(w
Blu-ray陣営、再生規格にMPEG-4とMSコーデックを追加(ITmedia)
Blu-rayとHD DVDとで混迷を極めそうな次世代光メディアですが、マイクロソフトがHD DVDの支持を表明したそうです。
VC-9というフォーマットに対応しているのはHD DVDだけ、という現状を踏まえた発表だそうですが、PCでの普及としては、マイクロソフトの支持表明により、HD DVDがBlu-rayに一歩先んじた形ですね。
ちなみにVC-9とは、Windows Media Video9の内部で使用されているビデオコード技術のことです。
12Mbpsで1080p再生など、超高画質映像も再現可能です。
マイクロソフトの圧縮技術、DVD市場のデファクト・スタンダードへ大きく前進(CNET)
マイクロソフト、HD DVDへの支持を表明――Blu-ray DiscはVC-9対応次第?(ITmedia)
Blu-rayに遅れること数ヶ月、ついにDVD Forum認証を取得した東芝・NEC連合の次世代DVDフォーマット「HD DVD(旧称AOD)」について、東芝デジタルメディアネットワーク社の山田尚志氏へのインタビュー記事(後編)です。
いまだデジタルレコーダーに移行していない我が家ですが、次世代レコーダーまで我慢する気なんでしょうか(って誰に聞いてるんだ?w)
東芝が主張する、記録型HD DVDが32Gバイトで十分な理由(ITmedia)