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PC関係ニュース : プレクスター、CD/DVDドライブ業界から撤退か
シナノケンシという会社をご存知でしょうか。
この会社名は知らなくても、「プレクスター」と言えば、多少なりとも自作PCをかじった人間ならわかるはず。
高品質CDを焼けるドライブとして名を馳せたプレクブランド。
今このブランドは風前の灯火となっています。
引用:
■シナノケンシが希望退職募集 ドライブ事業の採算悪化(信濃毎日新聞)
シナノケンシ(上田市)は19日、パソコン向けディスクドライブ事業の収益悪化で業績が落ち込んだとして、同社で初となる希望退職募集を含む事業再編を行うと発表した。同事業は、韓国や台湾メーカーとの競合で価格が急落したため、大幅縮小する。
(中略)
同社は、1990年にCDドライブに参入し、「プレクスター」ブランドで製品を投入。データ書き込みや読み出しが世界最速(当時)となる製品も発売してきた。連結売上高がピークとなった01年2月期(全体で796億円)は、ドライブ関連で約500億円を売り上げた。しかし、技術が成熟したことや、台湾、韓国メーカーとの価格競争が激化した影響で、05年2月期には同社初の最終赤字となっていた。
今後、ディスクドライブ事業はピーク時の1割程度に縮小し、「プレクスター」ブランドは、産業機器や、視覚障害者向けのデジタル録音再生機器などで存続させる。
ということで、実質コンシューマ向けドライブの開発は終了する模様。
国産の高品質ドライブが無くなるのは、自作erとして非常に残念な気持ちであります。
とはいえ、記録品質の高さが認められていたのはCDドライブまでで、記録型DVDドライブ業界へは参入が遅れた上に最新ドライブではファーム未完成状態でリリースし、コースター作成機として叩かれたモデルもありました。
アジア圏の低価格なドライブが次々と発売され収益が悪化した状況で、次世代DVDの開発にパワーを掛ける余裕は無かったということでしょう。
ヤマハ、リコー、プレクスターと、高品質で売った光ディスクドライブは次々と姿を消します。
残念ですが、競争の激しい業界を生き残るためには、相応の体力が必要なわけですね。
プレクスターに敬礼!
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