7月ごろ、ソニーからBDドライブ「BWU-100A」リリースの発表がありました。
その際、バンドルソフトには「サイバーリンク製のBDソリューションソフトウェアを同梱する」と宣言していたので、てっきりPowerDVDのBD版が搭載されBDビデオが再生できるものと思っていましたが、どうやら現実はそううまくいかない模様。
引用:
■Sony's BWU-100A Blu-ray drive will not play Blu-ray movies(cdfreaks)
Sony's product manager for data storage, Vincent Bautista has confirmed that it will lack one very significant feature - the ability to play commercial Blu-ray disc movies.
直訳すれば「商用BDビデオの再生能力が欠けている」すなわち、BDビデオ再生機能を持たないと書いてあります。
後述されていますがBDビデオ再生機能の省略理由を簡潔に書くと、HDCPをサポートしたグラフィックカードおよび再生ソフトウェアが十分に出揃っていない現状を考慮したうえで、ソニーはBWU-100AでBDビデオ再生は不要と考えたようです。
商業用でない自作BDビデオ再生は可能なため、いわゆるコンテンツ保護(=コピープロテクション)に対応することを辞めたのでしょう。
軒並み1,000ドルを超えるBDドライブの中で、750ドルと価格の安さが光ったBWU-1000Aですが、残念ながら商用BDビデオ再生にかかわるライセンシー料金が掛かっていないための安さだったということですね。
06年3月、LG電子はBD/HD DVDコンボドライブを開発すると発表していました。
しかし、06年夏の展示会においてLG副社長のボブ・ペリーが、コンボドライブの開発が停止していることを発表しました。
引用:
■LG dumps hybrid Blu-ray, HD plans(the INQUIRER)
LG HAS SCRAPPED plans for a hybrid Blue-ray/HD-DVD player that was planned for launch at the end of this year.
ペリーVPの発言を要約すると、以下の2点となります。
引用:
1.BDとHD DVDのコンボドライブは開発が進んでいない
2.LGはBlu-ray陣営にとどまり、今年の終わりに新製品を発表する
技術的課題か、資金問題か、それとも政治的なのか、ユーザの利便性を考えるとBD/HD DVDコンボドライブの発売は期待したいところですが・・・
Samsungにおいては、引き続きコンボドライブの開発を続けているようです。
利害関係が複雑な光メディアのコンボドライブ開発は大変だとは思いますが、日本メーカーもぜひ頑張っていただきたい。
AnyDVD、CloneCDおよびCloneDVDを開発・販売するSlySoftが、同社設立3周年を記念して「バースデイクーポン」を発行します。
これにより、最低5ドルから最大20ドルまでの割引を受けることが可能となります。
引用:
■Happy Birthday SlySoft!
2003年7月、AnyDVD を発表して以来、おかげさまを持ちましてプロテクト DVD のコピーソフトウェア販売における マーケットリーダーとして全世界に向けソフトウェアの販売を展開してまいりました。3 周年を記念して "バースデイクーポン"をご提案させていただきます。
単品購入か複数製品のバンドル購入かにより割引の幅は異なりますが、$5 から $20 までの割引を受けられるクーポンコードを発行いたします。
今回発行させていただきますこのクーポンコードは2006年7月31日までを有効期間とさせていただきますのでこの点をご注意ください。
リンク先にクーポンコードとなる文字列が記載されています。
この文字列を購入フォーム入力時に打ち込むことで、割引価格でソフトウェアライセンスを購入できます。
7月31日まで(今月中!)の限定サービスのため、リージョンフリーソフト購入を検討している人はこの機会にどうぞ。
なお、AnyDVDだけでなく、CloneCD、CloneDVDも同様のサービス対象となっています。
■SlySoft
4月1日よりDVDドライブ、MOドライブ等が価格改定です。
引用:
■記録型DVDドライブ、MOドライブ、テレビコンバーター 11製品を最大約10%値下げ(アイオーデータ)
■記録型 外付DVDドライブ
DVR-UN16FA 10,400→9,500
DVR-UN16R 12,500→11,500
DVR-UN16RL 13,600→12,500
■記録型 内蔵DVDドライブ
DVR-AN16RL 10,400→9,300
DVR-AN16RLB 10,400→9,300
DVR-ABM16G 10,400→9,300
DVR-ABM16GBK 10,400→9,300
DVR-ABH16G 10,400→9,300
DVR-ABH16GBK 10,400→9,300
それほど大きな幅ではありませんが各モデル1000円くらいずつ安くなっています。
AV Watchによる恒例のDVDメディア価格調査です。
引用:
■DVDメディア価格調査 秋葉原編 【2006年2月3日】
〜 2層メディアが2種類登場。「Labelflash」対応モデルも 〜(AV Watch)
DVD-R 4倍速の最安値は前回調査時の18円値上がりした60円。8倍速は据え置きの70円。8倍速のCPRM対応メディアは23円値下がりした135円となっている。片面2層のDVD-R 4倍速の最安値は29円値上がりした869円。16倍速の値動きは比較的落ち着いている。
次世代メディア登場前であるからか、8倍速以下のメディアは値下がりしてきている模様。
レーザーでレーベル作成できる「LabelFlash」対応メディアは280円/枚とやはり高価。
CPRM対応メディアが少ないのが気になりますが・・・
Windows XPがリリースされてから数年、次期OSはなかなかその全貌を見せてくれません。
引用:
■MS Vista to reject regioned / encrypted DVDs in RPC1 drives(cdfreaks)
Microsoft has decided to drop the support for RPC1 drives in its upcoming operating system by refusing to allow the playback of region coded or encrypted DVDs placed in an RPC1 drive.
【使えねぇ訳】
マイクロソフトは、RPC1ドライブでリージョンコード制限もしくは暗号化されたDVDの再生を許可し、同社製の次期OS(Vista)ではRPC1ドライブをサポートしないことを決定しました。
ということで、改造ファームウェアでRPC-1という手立てはVistaでは使えない可能性が高くなりました
一部の改造ファームウェアは、RPC-2のまま変更回数を減らさない(RICOHドライブ)、PCを再起動すると変更回数が戻る(LGドライブ)などの特殊な改造ファームウェアが存在しますが、パイオニア等ほとんどのDVDドライブの改造ファームウェアはRPC-1への変更です。
Vistaリリース時には恐らくHD DVDやBlu-rayが市場に出回っていると思いますが、既存のDVD資産というのもまだまだ運用したい人は多いかと。
RPC-1ドライブが使えない場合は、AnyDVD、DVDIdleのVista対応が望まれますね。
プレクスター製DVD±Rドライブ「PX-716AL」「PX-716UFL」のファームウェア1.02が公開されました。
引用:
■PX-716ファームウェア更新履歴(プレクスター)
・DVDメディアの記録性能向上
・DVD-R DLの互換性向上
・一部DVD-Videoディスクにおいて、スタンバイ復帰後に再生ができないことがある件の修正
■ファームウェアダウンロード
カノープスがフランスのTHOMSON(トムソン) Glass Valley社に買収されることが決定しました。
MTVシリーズ、DVStormシリーズはどうなるのでしょうか。
引用:
◆Thomson、カノープスを買収(AV Watch)
仏Thomsonは5日(現地時間)、株式会社カノープスの取締役会長である山田広司氏と、その親族が保有する発行済み株式の33.3%を譲り受けることで合意したと発表した。さらにThomsonは公開買い付け(TOB)を行ない、譲渡された株と合わせて77.87%以上を取得する予定。買い付けは12月6日より開始する。
マルチメディア業務の包括的管理を目指すトムソン社にとって、カノープスの日本における知名度が日本進出へのプラスになると判断したのでしょうか。
迷走を続けたカノープスは、外資による買収という形でとりあえず決着しました。
経営陣はカノープスに残るようですが、カノープスの最後の砦であろう、技術部門(とくに業務用)だけ搾取されて放置されるようなことが無いように祈りたいと思います。
◆トムソン社 ニュースリリース