1.買っちゃったよ(笑)

プログレッシブのリージョンフリープレイヤーが欲しいな~と思っていたところに、DOS/Vパラダイスが発売するDVDプレイヤー「Win3023DH」が発売されたので思わず購入してしまいました。すでに、AV Watchにて特集が組まれていますが(その1/その2)もうちょっと踏み込んだ内容でレポートしてみたいと思います。

ドスパラのサイトで新ファームウェアが出ています
こちらを適用することにより、字幕での不具合が解消されます(後述)。

まずこのプレイヤーの特徴は、

というところにあります。当初、プログレリージョンフリープレイヤーの候補として、マランツの「DV4300」と、プランテックの「CAV-500」というプレイヤーが気になっていました。DV4300はマランツ製ということで、画質/音質には期待できそうですが、何か物足りなさ(足りないのは怪しさ?w)を感じていました。その点で、CAV-500にはかなり揺れ動いたのですが、実はプログレ機能は嘘だったというオチがついたらしく、購入を見合わせました。そこへ来て、このWin3023DHの発売。価格の面でも怪しさの面でも他のプレイヤーをぶっちぎっていましたので、思わず購入してしまいました(笑)。

注文はドスパラの通販で行いました。1週間後、名古屋大須のドスパラで売っているのを見たときは、送料損したと地団駄踏んでみましたが、まあしかたない(笑)。

 

2.本体は?

箱は思ったより小さい感じです。プレイヤーの大きさからすれば、適当な大きさではありますが。箱に取っ手がついていて、重さも5キロありませんから、持ち帰りでもとくに問題ないでしょう。ちなみにソーテックのアレ(RD-VH7PC)は、14キロと重量級ですw

本体は、430mm x 282mm x 60mmということで、パイオニアのDV-545(420mm x 279mm x 55mm)とほぼ同サイズの、薄型プレイヤーとなっています。大きさだけでなく、デザインもよく似ていますが、気にしないことにします(笑)。

 

3.繋いでみました

さっそくセッティング。テレビは東芝28Z5Pで、Win3023DHはコンポーネント接続、28Z5PはD端子接続です。音声は、2chダウンミックス分を28Z5Pに、同軸デジタルをAVアンプ(DENON AVR-1600)と接続しました。内蔵デコーダーの6chを繋ぎたかったのですが、SD-5000がAVR-1600の外部6ch入力を占有していて、繋ぎ変えが面倒なのでやめました(笑)。

定価14,800円というプログレッシブ対応でdtsデコーダー内蔵プレイヤーらしからぬ値付けに多少の心配を覚えましたが、東芝28Z5Pに接続したところ、ちゃんとプログレでテレビ側が認識しています。画質については、筆者のメイン機種(東芝SD-5000)と比較して少々フォーカスの甘いのと、色合いがちょっとばかし薄いかな?という感はありますが、両方比較して再生しないかぎりはそれほど気にならないレベルです。

ところで、再生中に「次の台詞が出るまで、前の台詞の字幕が消えない」という現象が発生していましたが、これについては新ファームウェアを適用することにより、解消することを確認しています。新ファームウェアについては、ドスパラのサイトにて公開中です。また、掲示板にてYOSHIRINさんのファームウェア更新報告をいただいています。

投稿者名: YOSHIRIN
投稿日時: 2002年12月31日 09時43分

ファームのアップデートをしましたので追加報告です.
諸症状が改善されたかは判りませんが(プロジェクターにD-Sub接続のみなので),確認できたことだけ.

まず,不正なデータや規格外VCDをローディングしても再生はされませんがフリーズしなくなりました.これで動作確認の度に電源OFFがなくなりました.

カラオケのキーのUP DOWNはきちんとできました.

日本語の文字化けや変な表記はそのままでした.(笑

音質についても、以前所有していた東芝SD-2110と同等くらいのものは出ていました。とはいえ、デジタル出力でアンプにデコードさせているので、それほど違いは出ないとは思います。今度内蔵のdtsデコーダーも試してみたいところです。

通常のプレイヤーとしての能力レポートは当サイトに要求されていないと思うので(笑)、やはりそっち系のレポートに移りたいと思います。

 

4.リージョンフリー

まずはリージョンフリー。このプレイヤーは自動認識タイプのリージョンフリープレイヤーです。筆者の持っているR1ソフト(Armageddon/Independence Day/Matrix/AKIRA)はすべて特別な操作なしに再生が可能でした。RCE対応ソフトは所有していないのでよくわからないのですが、複数リージョン対応で、自動認識プレイヤーだと他の言語で再生されるなど誤動作する「タイタニック(R2)」もちゃんと日本語メニューで再生されてきました。設定のなかに、「LOCALE」という部分がありますが、これがリージョンに関係しているのかどうかは不明です。

 

5.いろいろ再生できます

再生できるメディアですが、ドスパラのサイトには「DVDビデオ/SVCD/CVD/VCD/CD-DA/MP3」と書かれています。さらに外箱には、「DVCD/OKO/CD+G」などというフォーマットが。OKOって何じゃ?と思いましたが、これは中国のカラオケのことだそうです。

さて、MP3はすでに対応となっていますので、ここでは書いてないものを再生させてみようかと。あ、日本語のファイルは表示が出来ません(再生は出来ますが、ファイル名が化けます)。

まずはJPEGを適当に焼いたCD-Rですが、これは最近はやりのプレイヤーと同じくスライドショー形式や、一覧からの表示で再生が可能です。プログレで表示すると解像度はかなりいいのですが、ワイド固定になるので、写真が全て横伸びします。タコ28Z5Pの仕様です(苦笑)

つぎに、「cDVD」を再生させてみます。cDVDは「MiniDVD」とも呼ばれ、一言で言うと「CD-RにDVDビデオ形式で映像を焼いたもの」です。これが再生できるプレイヤーはかなり限られています(一般に店頭で販売されている有名メーカーのプレイヤーはまず再生できません)。

昔、カノープスのEZDVを購入したときに、DVDit!が付属してきたので、ためしにCD-RにDVDビデオ形式で焼いたことがありました。SD-5000でもSD-2110でも再生できなかったこのCD-Rを、Win3023DHはいとも簡単にcDVDを再生してしまいました。CD-Rの容量は650MBから700MBしかありませんので、MPEG2映像は15分~30分程度しか記録できませんが、短い映像ならこれでも十分です。

(02年12月31日追記)
と、cDVDが再生できたと思っていたのですがひょっとすると、cDVD内のデータを単なるMPEG2として認識していた可能性も大です。というところで、もう一度テストしてみたいと思います。

最後に、MPEG2とMPEG1のファイルをゴチャまぜに焼いたCD-R(単なるデータCDです)を再生させてみました。ビットレートは各ファイルさまざまです。これもそのまま再生できてしまいました。チャプター送りで、次のファイルへと移れます。

MPEG4やDivXは残念ながら駄目っぽいです。また、WMAも駄目だったと、AV Watchに記載されていました。しかし、cDVDや普通のMPEGデータCDも再生できるというのは、すばらしい発見です。オーサリングしなくてもMPEG2再生ができるわけですからね。

掲示板でのplusVRさんによる投稿ですが、

投稿者名: plusVR
投稿日時: 2002年12月16日 23時07分

DVR-ABN4P+neoDVDで作成した、+VRフォーマットの+RWメディアが見事に再生できました。
いやぁ、便利便利。

ということで、DVD±RWはもちろん、DVD+VRも再生できるそうです。また、YOSHIRINさんから規格外VCD/SVCDやminiDVD、CD+GにカラオケDVDについて検証した内容を掲示板に寄せていただきました。

投稿者名: YOSHIRIN
投稿日時: 2002年12月31日 08時11分

まず,MPEG-1,MPEG-2とも様々なビットレートや解像度でもきちんと再生してくれました.ただし,それらのファイルをVCDやSVCD形式で焼き込むとどうやらVCDやSVCDの規格に合わせようとしているのかMPEG-1ではフリーズ,MPEG-2ではカクカクや途切れ途切れに再生してしまいました.どうやらファイルとして単に焼いただけの方がいいみたいです.

miniDVDについては丁度CD-Rに収まる容量のVOB&IFOがあったので焼いてみたのですが,メニューなどは認識せず,ただのファイルとしての再生しかされませんでした.私はminiDVDを作ったことがないので,やっぱりきちんとオーサリング等しないといけないのかちょっと判りません.その点についてちょっとご教授お願いしたいと思います.
(メニュー出ますか?,ただVIDEO_TSを焼くだけでは駄目ですか?)

DVD-R,DVD-RW,CD-R,CD-RWは問題なく使用できました.ただ不都合のある
データだとフリーズするので電源を切って再度ON,OPENしなくてはだめですね.

CD-G試しました.きちんと再生できましたが,キーのUP DOWNは無反応でした.