次世代光メディア規格
次世代光メディア規格 : 勝者Blu-rayと敗者HD DVD
投稿者 : kgotonet 投稿日時: 2008-03-04 23:50:21 (5311 ヒット)

HD DVD規格を販売面で圧倒し、次世代DVDの標準規格に躍り出たBlu-ray。
VHS vs ベータで苦汁を嘗めたソニーの汚名返上といったところでしょうか。
日経BP NETでは、その勝者であるBlu-rayのこれからを記事にし、ITmediaでは、敗者となったHD DVDの推進役だった東芝の社長インタビューを掲載しています。

引用:

東芝社長が語る「次世代DVDなし」の成長戦略
時間と費用をかけた次世代DVD規格をめぐるBlu-rayとの戦いの末、東芝の西田厚聰社長は2月、HD DVD事業を終了した。
この決定にアナリストは驚いた。
日本の企業は面目を保つために許容できる妥協案を模索する傾向がある。
それに、アナリストは東芝がひっそりとHD DVDから撤退すると予測していた。

この敗北は、半導体、家電、原子炉を手掛ける巨大複合エレクトロニクス企業である東芝にとって痛手だ。
同社はHD DVDを家電での存在感を高める方法と考えていた。
同社はこの市場では比較的小さな勢力だ。

勝ち組ブルーレイ、新たな戦いに突入
HD-DVDは最初のライバルに過ぎなかった
(日経BP NET)
ソニー(SNE)、パイオニアなどの「ブルーレイディスク」陣営は、「HD-DVD」陣営との“次世代DVD戦争”でめでたく勝利を収めた。
家電業界で次世代の高画質DVD規格を巡る激しい争いが始まってから6年余り。
2月19日、東芝は業界標準を目指していた自社のHD-DVD事業に終止符を打つことを正式に発表した。
これで年間240億ドルの市場規模を持つ次世代DVDの規格は、ブルーレイディスクに決まった。


東芝の西田社長は、1月のワーナーがBlu-ray支持発表の際に、撤退を検討始めたとか。
もともとパソコン事業で手腕を発揮していた西田氏、DVDのようなコンテンツプロバイダの絡む競争では、ソニーに一歩劣ったか。
DVD事業は確かに未だ大きな市場を保っており、Blu-ray無くともやっていける、というのが西田氏の論調ですが、さて。

一方で、Blu-rayについてはHD DVDには勝ったものの、既存DVDの牙城を崩すシェアは取れていないうえに、ダウンロードなど配信コンテンツの脅威は徐々に現実味を帯びてきています。
西田社長インタビューにもあるとおり、アップコンバート機能でスケールアップされたDVD画像は洗練され、次世代DVDに近づきつつあります。

いかんせん、Blu-ray/HD DVDの競争は長すぎたのではないでしょうか。
2者が争っている間に、他の競合フォーマットやシステムは着々と力をつけてきました。
そういう意味では、東芝はBlu-rayにこだわらず、ダウンロードコンテンツなどにパワーシフトするという手もあるわけです。

個人的には、東芝のレコーダー「RD-Style」は、UIや操作において他社製品より一歩進んでいると感じています。
HD DVDレコーダーを今更買おうとは思いませんが、新しいシステムでもこれらの長所は引き継いで言ってほしいところですね。


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