次世代光メディア規格
次世代光メディア規格 : 東芝、HD DVDプレイヤー発売を延期
なかなか定まらない次世代光メディア規格のひとつ「HD DVD」。
実用化されるされるといいながら未だされていないわけですが、HD DVDプレイヤーの発売時期が、著作権保護規格策定が遅れたことにより延期されるそうです。
引用:
■東芝、AACS規格化の遅れでHD DVDプレーヤー発売を延期(AV Watch)
株式会社東芝は、次世代光ディスク「HD DVD」に採用予定の著作権保護規格「AACS(Advanced Access Content System)」の規格策定の遅れに伴い、HD DVDプレーヤーの発売を延期することを明らかにした。
ソニーの某プロテクトに名前が似ていますが「AACS(Advanced Access Content System)」とは、著作権保護規格ではありますが、現在のDVDに採用されているCSSのような消費者の権利を一切無視して複製防止するような機能ではなく、合法的な範囲において柔軟にコンテンツを扱うことが出来るようにするものだそうです。
AACS策定には、「AACS LA(Advanced Access Content System License Administrator)」という団体がかかわっており、松下、ソニー、東芝といった家電メーカーとディズニー、ワーナーなどの映画業界、そしてマイクロソフトやインテル、IBMというIT企業によって構成されています。
HD DVDを推進する東芝と、Blu-rayを推進するソニー・松下が参画していることからわかるとおり、AACSは次世代規格のいずれにも採用されることになる模様です。
AACSが策定されるにあたり一つ気になることは、「アナログ出力がどうなるか」です。
セキュリティ保護のできるデジタル出力でなければ、コンテンツ出力を許さないという条文がAACSにはあります。
これを素直に受け取れば、D端子やコンポーネント端子、そしてPCのRGBやDVIすべてにおいて、HD映像の出力が許されないことになります。
最近のテレビにこそHDMI端子が搭載されていますが、ちょい前のデジタルチューナー内蔵テレビでもHDMI端子は付いていません。
それらのテレビでは、AACS保護されたHD DVDもしくはBlu-rayがHD映像として見られないとなると、ちょっと問題になりそうですね。
そんなことにならないよう、AACSには消費者を向いた規格策定を行って欲しいものですが・・・さてどうなることやら。
■AACS公式サイト
■東芝HD DVDプレイヤー発売延期ニュースリリース(英文)
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